先日抽選に当選し、”ANA機内食総選挙2019 試食会”に参加することができましたので、参加した際の様子をお伝えします。
ANA 機内食総選挙とは?
ANA 機内食総選挙は、国内外の利用者からの投票で、国際線日本発便のエコノミークラスとプレミアムエコノミーで提供する機内食を決めるという企画です。2013年から始まり今回で7回目の開催となります。
2019年は日本全国から10種類のご当地丼がエントリー。
その中から上位4メニュー(東西各上位2メニュー)を2020年3月~2021年2月の日本発国際線プレミアムエコノミーとエコノミークラスの機内食に採用されます。
試食会の倍率はなんと110倍!!
今回参加させていただいた試食会はANA便の機内食を手掛けるANAケータリングサービス(以下ANAC)川崎工場見学とご当地丼の試食をするというイベントでしたが、主催者であるANA 商品企画部担当者様の話によると募集80人(各回40人×2回)に対して、9,000人強の応募があったそうです。
倍率にして110倍以上です!!
かなりの倍率という事がわかり、筆者も思わず興奮しました!!
当選者はランダムで選ばれているっぽい!
当日は他の参加者とお話をできる機会もありましたが、皆さんの話を聞いていると当選者はステータス等で優遇されている感じはなく、ランダムに選ばれているようでした。
また参加者の中には関西等遠方から来られている方も多くいらっしゃいました。
当日の流れ
当日は下記のようなスケジュールでした。
大人になってからの工場見学は初めてであり、非常にワクワクします!
【タイムテーブル】
10:00頃 羽田空港集合
集合次第 機内食工場まで移動
11:00~ 機内食工場見学、ANAC仕事紹介DVD鑑賞
12:30~12:50 休憩
13:00~ 総選挙メニュー試食会
13:40~13:50 クイズ大会
13:50~14:00 閉会
イベント終了後、バスにて羽田空港へ移動。順次解散
▼ANA機内食総選挙のタイムスケジュール
空港~工場到着まで
ここからは実際に機内食総選挙試食会に参加した際の様子をお伝えします。
まずは羽田空港第2ターミナルに出発階に集合しました。
筆者としては空港に来ているにも関わらず、飛行機に乗らないという体験が新鮮で少し違和感を感じました。
▼イベント当日の羽田空港の様子参加者が揃った後にバスが停留している駐車場へ向かいます。
▼空港内~バスの停留所羽田空港~ANAC川崎工場へは貸切バスでの移動となります。
▼貸切バス羽田空港~ANAC 川崎工場への路中では、インスタ映えしそうな川崎の工場地帯の側を通過していきます。
▼川崎の工場地帯
バスに乗って約20分程度に会場となるANAC川崎工場に到着です。
▼ANAC川崎工場の外観
ANACとは?
ここでは今回訪問したANACについて簡単に紹介します。
ANAC(正式名称:株式会社 ANAケータリングサービス)は1990年11月に設立されたANAグループの企業です。
事業としては、
・機内食の製造・調理業務
・機内サービス用品の搭載・取降業務
・機内サービス用品の保管・管理業務等
・その他新規営業企画
等を行っているそうです。
機内食は全日本空輸(ANA)、 エアージャパン(AJX)、 ANAウイングス(AKX)等ANAグループのものミナらず、エバー航空(EVA)/ アシアナ航空(AAR)/ ベトナム航空(HVN)等の機内食製造業務も受託しているそうです。
▼ANACに製造業務を委託している航空会社またその他にも機内販売商品の管理やブランケット等の機内用品の管理もこちらのANACで行っているようでした。
日頃航空機を利用している際には接することはありませんが、私たちが機内で快適に過ごす上で欠かすことのできないモノやサービスを提供してくれているまさに”縁の下の力持ち’’という言葉がピッタリな会社ですね!
オリエンテーション
ANAC 川崎工場へ到着後、まずはプレゼンテーションルームに通されオリエンテーションを受けました。
主催者であるANA 商品企画部担当者様の開会のお言葉や当日のスケジュール等の説明がありました。
▼ANAC川崎工場▼会場となったプレゼンテーションルーム
機内食工場見学
オリエンテーションを終えるとまずは機内食の工場見学を行いました。
残念ながら工場内は撮影禁止でしたので、当日撮った写真はございません。
食品を扱う工場を見学するということで参加者も↓のような使い捨ての衛生服に着替えました。また金属類の持ち込みも禁止されていました。その他にも入念な手洗い(5ステップ)やエアーシャワー等のプロセスもあり、衛生管理が徹底されているという印象を持ちました。
①下調理エリア:
まずは材料の下調理エリアを見学します。
肉・魚・野菜と材料を下調理するエリアは3つに区別されていました。それぞれから出てくる異なる種類の細菌が混じることの無きようエリアを分けているようです。
②調理エリア:
次に下調理した材料を調理するエリアを見学しました。
こちらは和食、洋食、ペストリーの3つのエリアに区分されています。
また和食の調理エリアの中には刺身を調理する専門のエリアがあり、こちらでは調理~搭載便の出発まで6時間以内のリードタイムで提供できるような体制を構築しているそうです。
機内食で提供される刺身にはこのような目に見えない努力があるのだと痛感しました。
③ディッシュアップエリア:
続いて調理された料理を皿に盛付けるディッシュアップエリアです。
基本的に1つ1つが人の手によって盛付けされているようです。
一方こちらの工場では1日約1万4000食分の機内食を調理・盛付しているようですが、それだけ多くの食事を準備するために様々な部分で合理化がなされていることも分かりました。
▼調理エリアの様子(ANA HPより)
④トレーセットエリア:
こちらではディッシュアップされた料理をトレーに載せ、キャビン用のミールカートに搭載されていました。
言い換えるとこの過程で初めて、機内食が乗客に提供される状態になります。
▼トレーセットエリアでこちらの状態にセットされます。
⑤積載エリア:
最後はフードローダーへの積載エリアです。機内食だけではなく、機内販売用の免税品等ももこちらで搭載されているそうです。
▼フードローダーへの搭載(ANA HPより)
今回の工場見学を通じてANAの機内食へのこだわりの強さを感じることができました。
正直言いまして、筆者は以前”機内食=防腐剤がたくさん入っている”というイメージを持っていたため、少し機内食を食べるのを敬遠していた時もありました。
しかし今回ANACから提供されている機内食は無添加にこだわっているという事も知り、今後は味わって食べてみようという気持ちになりました。
ANAC紹介DVDを鑑賞
機内食工場を見学後は、株式会社ANAケータリングサービス(ANAC)の紹介DVDをを見ることができました。
約13分ほどのVTRでしたが、普段ラウンジや機内で食べている食事に対するシェフの想いやANAグループにおけるANACの重要性を理解することができました。
The Room体験VRコーナーも
会場となったANACのプレゼンテーションルームにはANA 国際線の新ビジネスクラス(B777-300ER) “THE ROOM”を体験できるVRコーナーも設置されていました。
▼THE ROOM VR体験コーナーTHE ROOMはビジネスクラスながらドア付きの個室型シートであって、まさに名前の如く自分の部屋にいるような感覚を味わうことができました。
また収納やモニター等を含め様々な部分で便利さを感じられる機能も多くあり、機械があれば1度利用してみたいなという気分になりました。
▼ANAビジネスクラス THE ROOMの座席
機内食試食
いよいよメインイベントである機内食の試食会が行われます。
今回の試食会は機内食総選挙にエントリーした10種類のご当地丼の中から東西で各1位、2位となった4つの機内食から1種類を選んで食べることができるというものでした。
試食の様子を伝える前にまずは今回の総選挙にエントリーしたご当地丼を紹介します。
東の陣エントリー5種類
まずは東の陣(東日本地区)にエントリーした5種類のご当地丼を紹介します。
●ザンギ丼(北海道):
●さんま蒲焼き丼(東北):
●焼き鯖丼(北陸):●マグロカツ丼(関東甲信):●味噌カツ丼(東海):
西の陣エントリー5種類
続いて西の陣(西日本地区)にエントリーした5種類のご当地丼を紹介します。
●衣笠丼(近畿)●デミカツ丼(中国)
●なるこ丼(四国)
●チキン南蛮丼(九州)
●タコライス丼(沖縄)
選挙結果は?東西各上位2位を発表
選挙結果はこのような結果となりました。
【機内食総選挙2019投票結果】
●東の陣:
1位:ザンギ丼(北海道)5,025票
2位:味噌カツ丼(東海)4,751票
●西の陣:
1位:チキン南蛮丼(九州)4,419票
2位:デミカツ丼(中国)4,199票
筆者は個人的に炙りサバ丼を投票していたのですが、残念ながら選ばれませんでした。
しかし当日会場にいたCAさんに話を伺ったところ、日本人の間では炙りサバ丼は1~2番を争っていたものの、中国からの投票で選外となってしまったそうです。(中国人は魚より肉を好む傾向があるようです。)
いざ試食へ!
ここからは試食会の様子をお伝えします。
まずは上記で紹介した東西上位2位に入った4種類のご当地丼を考案されたシェフの方が登場され、それぞれご当地丼のおすすめポイントやこだわりを紹介してくださいました。
その後いよいよ試食へと移っていきます。
機内食が参加者へ提供される際には、機内さながらキャビン用のミールカートに搭載されている機内食をCAさんたちが持ってきてくださいました。
▼機内さながらのカートで提供されます。筆者は東の陣で第1位となった”ザンギ丼”を選びました。
▼東の陣1位のザンギ丼ザンギ丼はとてもボリュームもあり、味もとても満足できるものでした。
ニンニクで味付けがしっかりなされた鶏肉と甘酸っぱいタレの相性が◎でした。また丼ぶりのごはんの上には塩昆布であえたキャベツが載っており、機内食でよくありがちのご飯の味しかしないということは全くありませんでした。
▼ザンギ丼の唐揚げは大きい!またザンギ丼を食べ終えて待っているとお替りということでなんと西の陣で1位に輝いた”チキン南蛮丼”も頂くことができました。
こちらのチキン南蛮丼はとにかく鶏肉のサイズが大きく下に隠れているご飯が見えないくらいでした!ザンギ丼を食べた後でしたので、食べきれるか心配でしたが味も美味しくあっという間に間食することができました。
▼西の陣1位のチキン南蛮丼また〆にはハーゲンダッツのアイスまで提供されました。試食会なのに至れり尽くせりですね。
▼〆に提供されたアイスクリームこの他にも食事中にはANAオリジナルのかぼすジュースや国際線限定のコーンスープなどもドリンクとして提供され、食事をひと時を楽しむことができました。
▼香るかぼす
クイズ大会!景品も超豪華!!
機内食を満喫した後はチーム対抗のクイズ大会が行われました。
クイズはANACに関するものが全部で5問出題され、4人1組のチーム内で話し合い、各グループごとに回答していくスタイルでした。
また成績上位3チームには豪華な景品が用意されるという事で、参加者のテンションもかなりUPしている様子でした!
▼ANAC クイズ大会昨年はどうやら難易度が低すぎて、全チームが全問正解したとのこと、今年はその反省を踏まえてか難易度が非常に高いクイズとなったようです。
クイズ問題の一例です。
●ANACの1日のANA便機内食製造食数は?
●ANACが保有するフードローダー台数は?
●ANAC公式キャラクターの名前は?
▼クイズの一例
クイズ大会の結果、全10チームのうち4チームが5問中4問正解で同率1位となり、最終的にはじゃんけん大会で1~3位の順位を決めることとなりました。
じゃんけんの結果、見事に1位となったチームにはANA A380(フライングホヌ)の模型がプレゼントされました。
▼クイズ大会の景品(後ほど空港で発見)
2位にはANACのブランドである”ANA FINDELISH”のカレーの詰合せ、3位には2020年卓上カレンダーがプレゼントされていました。
クイズ大会参加賞はSuite Loungeでも提供されているアレ!
筆者のチームも含め惜しくも3位以内に入ることのできなかったチームにも参加賞として”ANA FINDELISH”のフィナンシェがプレゼントされました。
AHA FINDELISHホームページ:
https://www.anac.co.jp/original/
▼クイズ大会参加賞のフィナンシェ実は筆者は国際線のSUITE LOUNGEにあるフィナンシェが大好きで、毎回ラウンジのスタッフの方に頼んで頂くくらいですので、今回参加賞ではありながら大好きなフィナンシェをもらうことができて大満足でした。
▼SUITE LOUNGEにもあるフィナンシェ
おみやげも超豪華
全てのスケジュールを終えイベントがお開きとなりましたが、帰り際には会場の外でCAさん、シェフの方がお見送りをして下さるとともに、お土産も頂くことができました!
お土産はANAファンとしてはたまらない多くのANAグッズが入っていました!!
▼最後に頂いたお土産
【おみやげ】
・ペン
・フライトタグ
・THE ROOMステッカー
・THE ROOMサーモマグタンブラー
その他にもプチギフトとしてミルクコーヒー味のプチケーキも頂きました。
▼プチケーキ
その後、バスで羽田空港まで戻り解散となりました。
質問にも気軽に答えてくれる
今回の工場見学や試食会の最中にはCAさんやシェフの方とお話をさせていただく機会がありましたが、色々と質問をさせて頂いたところ快く答えてくださいました。
●機内食を食べ終わった後は、皿は重ねないほうがCAさんにとっては片付けやすくありがたい。
●機内食が余っていた場合、要請すればおかわりももらえる可能性がある。
●エコノミークラスのメインディッシュのコストは大体〇〇円/個くらい。(Cクラスの場合は1桁増える等)
飛行機・旅行好きの貴方におススメ
飛行機に乗って旅行へ行くと様々なシチュエーションで写真を撮る機会がありますが、皆さん旅先で撮った写真はどうされていますか?
撮っては満足し、ケータイの中にデータが眠っている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方におススメなのが、こちらの”しまうまブック”です。
こちらではフォトブックがなんと1冊198円~と非常に格安で作成することができます!
サイズやフォントも自分で好みのものを選べますし、納期は申込み後最短3日で届きます。
旅の中で撮った写真をオシャレなフォトブックにして色んな人に旅の思い出を共有してはいかがでしょうか。
↓↓↓↓↓↓
最後に
皆さん、いかがでしたでしょうか。
普段何気なく食べているラウンジ飯や機内食ですが、様々な需要予測や嗜好、顧客データをもとに何を提供するのか決められていること、1つ1つが人の手によって調理されていることを知ることができて非常に有意義な体験となりました。
また普段決して会うことのできないシェフの方と会話できたり、施設を見学ができ個人的には大変満足度の高いイベントでした。
またこのようなイベントがあれば是非参加してみたいものです。