先日日本へ帰国した際に羽田空港にて経験した到着~入国までのフローを解説します。また各プロセスで提出が必要な書類やPCR検査、待ち時間等についても紹介します。
必要書類
まず日本に入国するに際して必要な書類は下記のとおりです。
・パスポート
・航空機搭乗券
・PCR検査証明書
・健康カード
・誓約書
・質問表(QRコード)
・携帯品・別送品申告書(入国後税関時)
▼誓約書https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00249.html
▼PCR検査証明書
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
▼質問表
https://arqs-qa.followup.mhlw.go.jp/#/
健康カードは飛行機内に配備されていることが多いようですので、それを入手・記入すれば問題ありません。また質問票は上記URLから各質問に回答した後にQRコードが表示されますので、それを入国時にQRリーダーにかざす形となります。
▼健康カード
到着~入国のフローを紹介
こちらでは羽田空港に到着してから、日本へ入国するまでのフローを各ステップごとに紹介します。羽田空港では各ゲートにブースが設置されており、それらを下記の順番にて通過していく形となっていました。
【到着~入国フロー】
144番G→ 14b番G → 142番G → 141番G → 140番G → 146番G → 検疫 → 入国・税関
到着
羽田空港に到着するとまずは、検疫当局の指示により機内で待機することを要請されます。10分ほど機内にて待機した後に下記の順番にて降機するよう要請がありました。
1)国際線→国際線へ乗継ぎの乗客
2)日本に入国する乗客
降機後は通路にある案内に従い進んでいきます。通路の至る所に案内がありますし、係員も多く配備されており基本的に迷う心配はないかと思います。
▼通路に配置の案内
144番 陰性証明書の回収
案内に従いまっすぐ進んでいくと、まずは144番ゲート付近に到着します。こちらでは下記4点の書類提示が求められ、その中で陰性証明書の回収が行われます。またこちらで健康カードに個人を識別するバーコードが張られ、以後のステップにてそれを基に情報を管理されることになります。
【提示書類】
・健康カード
・パスポート
・搭乗券
【回収書類】
・PCR検査陰性証明書
▼ブース前で行列を作る乗客たち
PCR検査証明書は出国前の72時間以内に検査を受けたものを提出しなければなりません。この要求を満たさない検査証明書を提出した場合は入国が許可されない場合がありますので、ご注意ください。
143番 質問表の回収
続いて143番ゲート付近では下記4点の書類提示が求められ、その中で質問票(QRコードの読取)と検疫法第12条の規定に基づく質問票が回収されまs。
【提示書類】
・質問表
・健康カード
・誓約書
・質問票(QRコードの読取)
【回収書類】
・検疫法第12条の規定に基づく質問票
▼143番ゲート内のブースでの提出物質問票については事前に厚生労働省のHPより回答することも可能ですが、当日空港到着後にスタッフが持っている案内板にあるQRコードを読み取ったのちに回答することも可能です。またすべての質問に回答すると最後にQRコードが表示されますので、それを143番ゲートのブースで提示します。検疫法第12条の規定に基づく質問票についてはブースにてスタッフに言えばもらうことができますので、それを記入すれば問題ありません。
▼ 検疫法第12条の規定に基づく質問票
142番 PCR検査
142番ゲートではメインイベントとも言えるPCR検査を受ける必要があります。こちらではパスポート及び健康カードの提示が求められます。
【提示書類】
・パスポート
・健康カード
【回収物】
・PCR検査キット
PCR検査は↓写真のように仕切りでできた各ブースにて自分の唾液を採取し、容器に入れて提出する形となります。まったく痛くはありませんのでご安心ください。
▼142番ゲート付近のPCR検査場PCR検査キットPCR検査の検体に関する説明は↓の写真のようにわかりやすくマニュアル化されていますし、唾液を容器内に入れるだけですので基本的に迷うことはないかと思います。またPCR検査の結果は3つ後のステップである146番ゲート付近で知ることができます。
▼PCR検査マニュアル
▼PCR検査時の注意事項
141番 アプリインストール
PCR検査を受けた後は141番ゲート付近でアプリのインストールの確認及び動作確認がなされます。またスマートフォンを持っていない人はこの段階で隣にあるブースへ連れていかれ、強制的にレンタルをさせられることになるようです。
【ダウンロードアプリ】
・接触確認アプリ
・MySOS
・Overseas ENTRANTS LOCATOR
各アプリがダウンロードされているか、正しく動作がなされているかについて↓のチェックリストを基に順番に確認されていきます。
▼チェックリスト
全てのアプリのダウンロードおよび正常な動作が確認されると、↓の資料に基づいて隔離期間のアプリの使い方に関する設問があります。
140番 隔離先住所、連絡先確認
こちらの140番ゲート付近では、下記4点の書類提示が求められます。また同時に隔離先の住所や電話番号の確認が行われます。
【提示書類】
・健康カード
・誓約書
・パスポート
・質問票(QRコードの読取)
144番ゲートから140番ゲートは羽田空港の2階で各ブースが設けられていますが、これ以降は階段もしくはエレベーターで3階へと上がります。
また140番ゲートから146番ゲートへ向かう途中でも小さなブースがあり、そちらで誓約書は回収されることになります。
146番 PCR検査の結果待ち
146番では142番ゲート付近で受けたPCR検査の結果をもらうことができます。まずは146番ゲートに到着後、カウンター前にある待合室で自分の検査結果が出るのを待ちます。
▼待合室の様子待合室には↓のようなモニターが設置されており、モニターに健康カードに記されている自分の番号が表示されたらカウンターでPCR検査の結果を受け取ることができます。なお全行程の中でこのプロセスの待ち時間が最も長く、自分の場合所要時間は約20分程度でした。
▼待合室のモニター自分の番号が表示され、カウンターへ向かうと↓のようなピンクの紙を貰いました。感染者の危険情報レベルの差によりもらえる紙の色が異なるようでして、レベル3の場合はピンク色、レベル2の場合は水色の紙を貰うことができます。
検疫
入国前最後のステップは検疫となります。こちらでは健康カードと146番で入手した色のついた紙を提示する形となります。
【提示書類】
・健康カード
・146番で入手した色のついた紙
入国・税関
検疫終了後、パスポートコントロール及び税関を経て無事に入国することができます。
所要時間は?
筆者の場合、降機から入国までに要したトータルの所要時間は90分(1時間30分)程度でした。所要時間については到着時間や空港によっても異なるかと思いますので、ご注意ください。
▼筆者が経験した待ち時間
また過去の成田空港及び羽田空港での待ち時間に関して、ハイヤー会社 OUTECH JAPANがHPにてまとめていますので、そちらを参考にするのもよいかもしれません。
入国後の位置確認は?
入国後の14日間の隔離期間には主に下記の2点に毎日対応する必要があります。
【隔離期間中のTo Do】
・厚生労働省からの体調確認
・位置情報確認(Overseas ENTRANTS LOCATOR)
両者とも操作が簡単かつすぐに終わりますので、負担になることはありません。
▼厚労省からの体調確認メール▼健康確認回答画面
▼位置情報確認通知
最後
筆者は帰国時の日本の空港での到着~入国までの情報が全く見つけられず「どんな検査があるのだろうか?」、「PCR検査は痛くないのか?」等非常に心配していましたので、現在帰国を前にして同じ思いをされている方ののお役に立つことができればうれしいなと思い、当記事を執筆しました。
また今回紹介したのは羽田空港でのプロセスですが、帰国当日に現地のスタッフに聞いたところ成田空港やその他の空港でのプロセスも大きく変わりがないとのことでしたので、成田や関西空港に到着される方においても参考にすることができるかと思います。
ご覧いただきありがとうございました。