【感染者 爆増 大混乱】台湾 コロナ COVID-19 最新情報と台北市内の現状

台湾は世界でコロナウイルスの対策を最も上手く実施した国として世界中から称賛されていました。しかし、2021年5月10日ごろから感染者が確認され、5月15日には感染者数が急増、筆者が住む台北市内でもパニック状態となっています。今回は記事を通して台湾の現在のリアルを共有します。

台湾 コロナウイルス感染者数最新情報

数日前まで世界で最も安全な場所と言われていた台湾ですが、ついにその牙城が崩れ始めています。5月10日ごろかコロナウイルス感染者が増加傾向となり、5月15日にはその感染者数が急増し、185例も確認されました。5月16日には207例、5月17日には333例の国内感染が確認されています。

▼台湾コロナウイルス感染者推移

流行地域

現在コロナウイルスの感染が多く確認されている場所の中で最も日本人にとって馴染みの場所は”龍山寺”もある萬華地区です。5月15日の約185例のうち40以上の病例はこの地域から出ています。普段はパワースポットとして多くの人が訪れるこちらのエリアも、コロナウイルスの感染拡大を受けて人がすっかりいなくなりました。

最新のコロナ対策

5月15日に台湾政府が5/15-28の期間を対象に台北市及び新北市の警戒レベルをレベル3に引き上げることを発表しました。これに伴い具体的な対策等も発表されました。

これらの規定を破ると罰金や懲役刑を科されます。

大混乱

5月15日午前に台湾政府が台北市及び新北市の警戒レベルを当日16時よりレベル3に引き上げることが発表されると、市内各所では食料の買い占めや営業の問い合わせ等でパニック状態になっていました。トイレットペーパーやカップ麺は取り合いになっていました。

▼パニック買いをする台湾人▼ジムで対応に追われるスタッフたち

地元ニュースも混乱を報道

台湾の各メディアも各地の混乱を報道しています。

▼新聞
▼葉物類が今後買いづらくなるかも？

台北市内の現況

ここでは日常生活で国民が良く利用する下記のような場所の現況をお伝えします。

地下鉄

休日の昼間にもかかわらず地下鉄の利用者は全くいません。

スーパーマーケット

スーパーマーケットも食料争奪戦後のもぬけの殻状態となっています。カップ麺、トイレットペーパー、肉類、冷凍食品、調味料、水等の商品棚はほぼ商品がなくなっていました。

▼トイレットペーパーの棚
▼カップ麺の棚

▼肉類の棚、鶏肉＆豚肉はほぼゼロ
▼飲料水売り場

マクドナルド

マクドナルドは営業はしていますが、入店時に個人情報の記載、体温測定、消毒等が必要となります。

スターバックス

通常の休日は多くの客でに賑わうスターバックスも店内は開放しておらず、テイクアウトのみ可能となっています。

コンビニ

セブンイレブンやファミリーマート等のコンビニでも入店時に個人情報の記入が必要となっています。これらの規定に反すると多額の罰金を支払う必要があります。

夜市

土日であればいつもは多くの人でごった返している夜市も”もぬけの殻状態“です。

ジム

ジムも営業すると違反となりますので当然営業していません。

お寺

台北市民の憩いの場となっているお寺も警戒態勢の引き上げを受けて閉鎖されています。

学校

台北市内の小中学校のみならず、大学も全面オンライン授業に移行する等対策を徹底しています。また感染が拡大している台湾北部以外の学校でも休校やオンライン授業への移行実施する都市もあるようです。

ワクチンやPCR検査にも人が殺到

感染者数の拡大を受けてワクチン接種やPCR検査の予約も殺到しています。特に台湾市民がPCR検査を受けるために予約に殺到した結果、近日中に台湾国外へ出国予定である人々が予約をとれずに途方に暮れているという状況も見受けられるそうです。その他薬局ではマスクやアルコールを買い求める人でごった返している姿も見られました。

対策アプリの開発に期待！

上記で紹介してきたように台湾北部でコロナウイルスの感染が拡大していますが、同時にその対策として様々なアプリやサービスがリリースされています。そのあたりはさすが台湾と言えるでしょう。Google map上では、下の画像用に感染者の過去数日間の行動範囲を確認することができます。

最後に～緊張感が増大～

筆者が台湾に来てから約1年強経過しますが、ここ数日間はこれまの中で国民の緊張感が一番高まっていると言えます。これはおそらくSARS流行時に多くの台湾人が非常につらい時間を過ごしたことに起因しているのでしょう。筆者も台湾に滞在する限りは台湾人の精神を見習い、日々対策を行っていきたいと思います。