搭乗記

【ANA NH173 ヒューストン-成田】ダイバードでアラスカへ行った話

【ANA NH173 ヒューストン-成田】ダイバードでアラスカへ行った話昨年9月にANA NH173便でテキサス・ヒューストン~東京・成田間を利用した際に、ダイバードでアラスカ・アンカレッジに緊急着陸する経験をしましたので、お伝えします。




ダイバードとは?

ダイバードとは航空機の運航において当初の目的地以外の空港などに着陸することを指します。到着地の天候が悪化し着陸できなくなった、機内で急病人が発生したため緊急着陸が費用という状況において発生することが多いです。

今回の場合、当初の目的地は成田空港であったにも関わらずアラスカ・アンカレッジにダイバードしたと言えます。




太平洋上空で急病人が発生、急遽アラスカへダイバード

ヒューストンをほぼ定刻通りに出発・離陸して約3時間経過した頃に機内が急に騒がしくなり、急病人が発生したことを知りました。

その後同乗していた医師の見解を参考に機長がアラスカ・アンカレッジ国際空港への緊急着陸を決定し、乗客へアナウンスされました。

飛行ルートは下の写真のようほぼ直角に方向転換し、アンカレッジ国際空港へ向かいました。このようなルートマップを見られるのもまたとない経験です。

NH173 飛行ルート 太平洋上空で急激な方向転換




アンカレッジ国際空港へ到着

緊急着陸の決定がなされた後、約3時間後にアンカレッジ国際空港へ着陸しました。

着陸後、直ちに急病人が降機し、その後に機長より今後の運航見通しに関してアナウンスがありました。

アナウンスによると点検作業及び新たな酸素ボンベの補充の為にシアトルに駐在しているANAのスタッフをアンカレッジまで派遣する必要があるとのこと、よってアンカレッジでかなりの時間の滞在を余儀なくされることがアナウンスされました。

またアメリカ入国管理局の指示により再度アメリカへの入国は認められず(=空港の外へは出られない)、指定された待合室より外へは決して出てはいけないという事も併せて通告がありました。

▼機内より一旦脱出します。NH173 アンカレッジ国際空港で緊急着陸し、一旦機内の外へ出ます。航空機とアラスカの山々が一緒に写るこのアングルで大勢の人が写真を撮っていました。

▼アラスカの山々とANA便アラスカの山々とANA便




アンカレッジ空港は今やなかなか行けないレアな空港

緊急着陸先となったアンカレッジ国際空港はかつて欧米への旅の際には、経由地として主流であったため多くの人に馴染みのある空港でした。

1950~1960年代の飛行機は航続距離が十分なものとはいえず、アメリカへ行く際においては中間地点のアンカレッジで給油を行うのが一般的でした。
また欧州への渡航時にも当時は国際情勢の観点から現在のようにソビエト連邦上空を利用することが出来なかったため、北極圏を利用する北回り経由で目的地へ向かう場合においてもアンカレッジで途中給油が行われていました。

しかし、その後飛行機の航続距離が飛躍的に伸びたり、ソビエト連邦上空の飛行が可能になったことで直接目的地までの飛行が実現。それに伴いアンカレッジに立ち寄ることは徐々になくなっていきました。

そのような背景もあり、現在は目的地をアラスカとしない限りなかなか行くことのできないレアな空港となっています。

▼アラスカ航空とアラスカの山々アラスカ航空とアラスカの山々



待合室は何もない

アンカレッジ空港は旅客運送にはあまり利用されていないこともあり、全体的に設備も古く、何か懐かしさを感じることが出来ました。

▼アンカレッジ空港待合室の様子アンカレッジ国際空港待合室の様子

アンカレッジ国際空港待合室の様子(2)免税店は残念ながら営業していませんでした。またレストランや売店、カフェもなく、ウォーターサーバーである程度でした。

さらに無料のWi-fiサービスもなく、ポケットWi-fi等を契約されていなかった方にとってはつらい滞在となったと推察されます。

▼看板がいかにも古臭い免税店アンカレッジ国際空港の免税店 アラスカらしくトナカイの標本が展示されています。 正直言いまして、この標本が待合室ある唯一の見どころでした。

▼トナカイの標本アンカレッジ国際空港に展示されているトナカイの標本 アンカレッジに到着して3~4時間経過した頃には乗客も疲れの色を見せ、中には床に寝そべる方もいらっしゃいました。 待合室で疲れの色を見せる乗客たち




機内も冷暖房設備オフで熱い

上述した通り待合室では特にできる事もなく、機内に戻ったところで何もすることもなく退屈な時間を過ごしました。

また機内は冷暖房や機内エンタメシステムのスイッチがオフになっていましたので、熱いしかつ映画も見れないという状況であり、CAさんとお話しすることくらいが唯一の暇つぶしというような状況でした。

アンカレッジ国際空港に緊急着陸したNH173便の機内の様子 アンカレッジ国際空港に緊急着陸したNH173便の機内の様子(2)




ANAからは軽食の提供有り

アンカレッジ国際空港の到着直前にはエコノミークラスの利用者に軽食のサンドイッチが提供されました。(ダイバードにより特別に提供されたものではなく、もともと到着の4~5時間前に出す予定であったものを前倒しして提供したと考えられます。)

また停留中の食事に関してですが、筆者はプレミアムエコノミーを利用していましたので、キノコのカップスープももらうことが出来ました。ビジネスクラスの利用者は一風堂のラーメンやフィンガーフードを食べていました。

▼アンカレッジ着陸前に提供されたサンドアンカレッジ国際空港着陸前に提供されたサンド ▼きのこのクリームスープアンカレッジ国際空港にて待機中にきのこのクリームスープを頂きました。




再出発は5時間後

当初3時間程度と説明されていた待機時間も5時間に伸びてしまい、結局アンカレッジ国際空港では何もない中で約5時間過ごす羽目となりました。

▼当初のスケジュール

▼変更後のスケジュール




出発するころには既に外は真っ暗になっていました。再出発時のアンカレッジ国際空港の様子。外は真っ暗です。アンカレッジ国際空港から成田国際空港までは約7時間のフライトでした。アンカレッジ国際空港~成田国際空港の飛行ルートアンカレッジを出発して7時間後、無事に成田空港へ到着です。定刻ですと15時20分到着のところ、ダイバードの影響で成田空港に到着したのは22時半となりました。7時間遅れで成田空港に到着です。東南アジアや中国方面への乗継便を利用する予定だった方はこの日は成田で1泊することになったようです。東南アジアや中国行きの乗継便の案内を受ける乗客達また筆者は利用しませんでしたが、ANAがチャーターした東京駅行きのバスを利用することもできました。



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まとめ

今回はじめて国際線のダイバードでアラスカに行けるというまさかの貴重な体験をできた訳ですが、正直もう1度体験したいかというとそうは思いません。

ファースト、ビジネスクラスやプレミアムエコノミーの場合、自由にオーダーできるフードがあるため待機中も比較的不自由に過ごすことが出来ると想定されますが、エコノミークラスの場合は食料なしで5時間過ごすというのは結構ハードだと思います。よって、ANAもこのような非常事態に備えて非常食的な予備食を準備しておくのも悪くないのかなと思います。またレストランや売店が営業している空港などにダイバードした場合は、ミールクーポンを配布するというのも有りかなと個人的には考えます。

ご覧頂きありがとうございました。




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